2019/02/11

ナポリ:ピッツァフリッタ

夜は懐かしいピッツァフリッタ屋に行こう。
中央駅近くのあまり安全でない地区にある。
有名なDa Micheleとも近いのだけど、こちらはより奥にある。

20年前、地元色の強い食堂やピッツェリアを巡っていた私たちに、生粋のナポリ人が教えてくれた店。
窯で焼くピッツァではなく、生地で具を包んだものを揚げるピッツァフリッタだけを出す。
当時はメニューもなかった。
初めて行った時、突然現れた異国の我々に店のマダムが「うちのピッツァは窯じゃないのよ!窯じゃないのよ!」と慌てて連呼していたなあ。
何度か通ううちに慣れてくれた。

ピッツァフリッタは窯のピッツァよりも庶民的な食べ物で、小ぶりなものを市場の屋台で売ったりもしていた。

2019年版のOsterie d'Italiaにこの店が掲載されていて、懐かしくなってやって来た。
店はちょっと綺麗になって、英語が併記されたメニューまである。

基本のピッツァフリッタを。
ぷっくりと膨らんだ香ばしい生地。

中には、リコッタ、モッツァレラ、チッチョリ、サラーメ、トマト。
塩辛めの具で、カリッモチッの生地を食べる。
下世話だけど、それが旨い。
初めて食べた時は、トマトさえ入っていなかった記憶。